
しおり
@Kaffee5888
2026年2月18日
六人の嘘つきな大学生
浅倉秋成
読み終わった
予想以上に面白かった!
就職活動をしてから暫く経ってからの年齢だから楽しんで読めたんだと思う。やっぱり物語は多少の距離感がないと楽しめない。
まず、構成が面白かった。次に人間模様。この二つが秀逸。ミステリーではあるんだけれども、「人」を見ていくっていうのが良いんだろうね。まさしく面接みたいだ。
それぞれにとっての譲れない部分があったり正義あったり、そんな風にみんな芯を持って生きてる。これが、もう少し年代が上の人たちの話ならもう少し落ち着けよ…ってなるかもしれないけれどこれが大学生の就職活動中、っていう設定がうまく機能している。
月の裏側の話が一番なんとなく心に残ってる。私たちに見えているまんまるの黄色のお月様は綺麗に見えるけれど、近くに行って裏側を覗けばクレーターでちょっとボコボコで不細工だって。人だって、近づけばその人の悪いところが見える。でもそれでこそ、人間じゃないか。これまで生きてきた中で悪事がひとつもない、って言い張れる人居る?いたらそれは誠実に堅実に生きてるんだね…と拍手ものである。すごい。多分大なり小なりあると思う。そういうのを隠して、嘘をついて、それで付き合っていく。それが人間関係だろ。自分を守るために嘘をつく。それが生きると言うことだ。
就職活動という部分だけでなく、人としての生き方を考えたりできた作品でした。面白かった!









