
和月
@wanotsuki
2026年2月19日
ヨルガオ殺人事件 下
アンソニー・ホロヴィッツ,
山田蘭
読み終わった
めちゃくちゃおもしろい作品なのは前提として、これを海外作品として読むことの口惜しさを痛感する。
無論、魅力を損なうことなく翻訳してくれている出版元には感謝しかない!ただ単純に、私自身英国の古典ミステリの知識や教養が乏しい結果、分かれば絶対に何倍も楽しいだろうなあ〜!という場面が各所にあるので勝手に悔しがってしまうだけ。作中作であるアラン・コンウェイの描く物語は色々な仕掛けが隠されていて、その本来の面白さを十分に味わえていない気がするのが歯痒い。
少なくともアガサ・クリスティ作品は今年中に読んでみよう。そして背景にある名作の知識を深めよう…。
そんな浅学な読者であっても、ホロヴィッツが作り上げる緻密でフェアプレイなミステリは本当に面白い!
細かく各容疑者の話を聞き取り、疑わしい点はそれとなく目印をつけて、疑惑を提示した上でひとつひとつ解決していく。入れ子構造で1作品に2つの謎を解くというのもボリューム感があり嬉しい。何より、決して交わらない世界線のスーザンとピュントの間に生まれる、一種の師弟関係のような絆が良い。
魅力を挙げるとキリがないけど、この難しい構造でこれだけ完璧に歯車を噛み合わせてくるホロヴィッツの作家としての力が素晴らしすぎる。
凄腕に圧倒されたので、そろそろ名探偵に振り回されるちょっと不憫なホロヴィッツを見にもうひとつのシリーズの続きを読もうかな。



