
米谷隆佑
@yoneryu_
2026年2月20日
ガダラの豚 1
中島らも
読み終わった
面白かったから続きを買うことにしたのだが、旅先の名古屋駅近くの三省堂には置いていなかった……。
中島らも。文庫本は一冊のみで、あれほど他の文庫本が所狭しに並んでおきながら「ガダラの豚」の1巻目すら置かれていないなんて……。
引き込まれる文章からは、知識人らしさと酒に溺れるどうしようもなさの両肩が主人公にのしかかり、もはや周囲の助けなしに歩けない弱さが軸にあることを物語る。ドラマ「トリック」を彷彿とする、呪術や奇術の種明かしなどが面白いが、新興宗教やペテン師に対する明らかな態度が筋を通していて、読み手の恐怖心を煽る。お前が騙されない理由はあるのか——。
これからアフリカに向かう。今後がどうなることやら。眉毛が燃えたお坊さんは今後出るのか。ガダラの豚の隠喩は、いつ現れるのだろうか。
