shiori "薬指の標本" 2026年2月20日

shiori
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@shiori_417
2026年2月20日
薬指の標本
薬指の標本
小川洋子,
小川洋子(1962-)
表題作、静謐さや標本室の描写などは好きな雰囲気だった。 標本室の経営者であり標本技術者である弟子丸氏は、ゆくゆく自分が靴を履かせてある意味支配したい女の子を面接で選んでいたわけで、その点に怖いというか生理的な嫌悪すら感じてしまったのだけど(これはファンタジーファンタジー…と自分に言い聞かせた)、主人公は自らの選択で靴と一体化し、薬指を標本にしてもらうことで弟子丸氏のそばにいることを選ぶ。 彼の気が変わらず、これからも彼女を愛し続けてくれるのかは分からないのが切ないけれど、理屈を超えて自分を犠牲にしても他者の気持ちを求めてしまう心情は、良し悪しは置いておいても分かる気がした。
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