
ヨル
@yoru_no_hon
2026年2月20日

読み終わった
読了
『君を侵害する連中は年をとって弱っていくが、君は永遠にそいつらより若い、その調子だ、とわたしの悪辣なまでに無責任な部分が笑った。』p.235
ホリガイさんは不器用で、要領がよくなくて、どこか危なっかしい。器用な人のほうがきっと人生をうまく渡っていけるんだろうな、とわたし自身も思うことがあるから、彼女のひっかかりや、やりきれなさにとても共感した。
でも同時に、「どうしてそこまで?」と思う瞬間もあった。自分ならそこまでしない。できない。作中でもそう言われていたけれど、その言葉の裏には、ほんの少しの羨ましさが混ざっている気がした。
損をしながら、押し付けられながらも、最終的には自分で選んでる。それが彼女の若さであり、誇りに繋がっていくのだと思う。
実は一番強いのはホリガイさんなのかもしれない。逃げずに引き受けてしまう、その姿勢は不器用だけれど、とてもタフで、やさしい。
津村さんのユーモラスな文体が常に効きまくっていて、全然飽きさせないというか、むしろ読み手を加速させてしまうのがほんとすごいと思う。
重たいテーマを扱っているのに、読後に「しんどかった」よりも「静かにあたたかい」が残るのは、津村さんのユーモアの力だと思う。笑わせようとしているというより、人間のズレや滑稽さをちゃんと信じている感じ。
癖になりすぎて、欲しすぎて、次に何を読めばいいか分からなくなっている。(津村さんの本もう手元にない...)
まちがいなく、今年のマイベストに入る一冊!!
(これがデビュー作ってすごくない?!!!!!)










