
きらた
@kirata
2026年2月20日
図書室の海
恩田陸
読み終わった
恩田陸は、私にとって好きと苦手が混在している作家なのだが、本作はまさしくそんな様々な面を見せてくる作品集だった
『夜のピクニック』と『六番目の小夜子』の番外編があるよと聞いて読みたかった短編集
その2作は勿論良かったのですが、それ以外だと「オデュッセイア」「ある映画の記憶」「国境の南」辺りが私にとって好き寄りの話だったかな?って感じ
「春よ、こい」
ふたりの女子高生と、時間にまつわる話
ファンタジーのようなSFのような
「茶色の小壜」
経理課で働く女性が目にした彼女の奇妙な表情
好奇心を刺激され、彼女の人となりを尋ねているうちに‥
ダークミステリとでも言うのか
「イサオ・オサリヴァンを捜して」
不思議な雰囲気を持つ兵士、「イサオ・オサリヴァン」を捜す彼
イサオと共に過ごした兵士たちに話を聞いていく‥
幻想小説めいた感じ
「睡蓮」
理瀬シリーズの1作、番外編なのかな?
「ある映画の記憶」
ある映画のシーンが記憶に残っている
叔父の死をきっかけにその理由を探すと‥
真実は苦みを纏い、ってやつ
「ピクニックの準備」
『夜のピクニック』の前日譚
「国境の南」
昔通っていた喫茶店の跡地に新しい喫茶店が出来た
今のオーナーはここにあった喫茶店で起きた事件を知らないのだろうか?
客である彼は珈琲を飲みながら当時を振り返る
ダークなミステリかな?
「オデュッセイア」
ココロコという、自分の意志で動く都市の話
ファンタジーのような寓話のような
「図書室の海」
『六番目の小夜子』の番外編かな?
「ノスタルジア」
懐かしいと感じる記憶を数人が順番に話していく
幻想的でぷつりと放り出される感じの終わり方
私はこの手の恩田陸が苦手なのです(途中までは楽しく読めるのですが‥)
基本的には独立した作品が並んでいるので、スキマ時間にぽつぽつと読み進められるのが有難い
本作は恩田陸初心者向けとして良いと思うのだが、『麦の海に沈む果実』を読んでおくと「睡蓮」の味わいが深まると思うので、可能ならばそちらを読んだ後に読む事をお勧めしたいです(小声)
後、『夜のピクニック』や『六番目の小夜子』も読んでおくとニヤニヤ出来るんじゃなかろうか?(さらに小声)



