
Dende
@dende
2025年3月13日

チョンキンマンションのボスは知っている
小川さやか
読み終わった
在りし日の猥雑な香港に関する本かと思ったら全然違ったけど面白かった。
現代の香港はアフリカとの交易の中継地点になっていて、アフリカの商人がビジネスチャンスを狙っている。(事を全く知らなかったので勉強になった)
この本で語られる(香港におけるタンザニアブローカーたちの)様々な経済活動が、普段自分が行なっている経済活動と異なるものもあり、重なるものもあり、「経済活動=先進国の資本主義社会で行われているもの」という狭い視野しかなかったので、経済に対するイメージが広がった。
あと経済活動に感情が伴うというのも、当たり前と言えば当たり前だけど、どうしても「経済=数字」の固定観念があったので、それを踏まえると経済にももっと興味が持てると思った。
特に、互酬性の説明で「未来のリスクを減らす為に、見返りが確実な事しかやりたくないと考えるが、好循環の互酬性を回す為には、自己犠牲をもって不確実な未来(見返りが得られるかわからない)にベットするしかない」の説明にthis is 情けは人の為ならず!と思った。
あとシェアリング経済について「リソースが余剰である事が前提で、市民の善なる資質を基にしている」的な説明に、すごい納得した。