
いちのべ
@ichinobe3
2026年2月21日
照子と瑠衣
井上荒野
読み終わった
逃避行というより冒険と呼びたくなる、七十歳の女性ふたりの物語。
とにかくふたりのキャラクターが魅力的で、ちょっと厭なことがあった日だったけど、それが一気に塗り替えられてしまうほど、面白くて楽しくて元気になれた。
照子が地元の食材を使って丁寧に作る料理、お気に入りの食器や好きな本、瑠衣の己の気分や場に合わせたファッションや贈り物。暮らしの細部に、ふたりそれぞれのセンス、心の豊かさ、積み重ねてきた人生を感じられて、嬉しくて、ずっとふたりの生活を見ていたい。気持ちになる。
脇役も素敵な人が多くて、特に静子さんの不思議な存在感が好きだった。最終章も小粋で最高。
四十歳を過ぎて、「残り時間」を考えるようになり始めていた今読めたのも良いタイミングだったのかも。本当に、まだまだ、なんだってできるよな。






