梅鉢 "わたしを離さないで" 2026年2月21日

梅鉢
@last_inarizushi
2026年2月21日
わたしを離さないで
わたしを離さないで
カズオ・イシグロ,
土屋政雄
初めてカズオ・イシグロの著書を読了しました。 終盤で主人公のキャシーたちが自分たちの謎に迫るまでは、「細部まで抑制が利いた」一方で、節々に奇妙さの残る世界観での、ひとりの女性の半生を精緻に描いた文学小説という印象でした。 終盤で物語世界の前提が明らかになった後、それまで語られてきた彼女たちの過ごした時間や感情の機微がより彩度を増して思い起こされました。 幼少期〜青年期では、霧がかった太陽の低い冷温帯を想起させられましたが、介護人になってからは湿度が少し下がった印象でした。主人公の心象の変化でしょうか、舞台の違いでしょうか。考えすぎかもしれません。
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