
いちのべ
@ichinobe3
2026年2月21日
パーカー・パインの事件簿【新訳版】
アガサ・クリスティ,
山田順子
読んでる
『大富豪夫人の事件』、ラストの情景のうつくしさと清々しさよ。
> ミセス・ライマーは背が高く、女性ながら骨格ががっしりしている。容姿はお世辞にも見目麗しいとはいいがたく、ヴェルヴェットの服も、どっしりした毛皮のコートも、その事実をごまかすことはできていない。手は大きく、指の関節がふしくれだっている。顔も大きくて幅広で、じつに血色がいい。黒い髪は流行の髪型だし、帽子には、くるりと巻いたオストリッチの羽根が山ほど飾りつけてある。(p150)
読み終えてから、冒頭のこの描写を思い出し、見比べると感慨深い。
クリスティは人間を巧みに、そしてチャーミングに描くひとだなと、作品を読むたび思う。
