
残星
@yoakemaegasuki
2026年2月20日
眠れない夜のために
千早茜,
西淑
読み終わった
どんなひとにも、いきものにも、うまく眠れない夜があるのだという事実が愛おしくなる一冊。夜明けを一緒に見たいと思える人がいるのって、朝陽より鮮烈な希望だ。
第三夜 水のいきもの
深夜の街を一緒に歩いていると、限りなく警戒心のハードルが低くなって、ともすれば何でも話してしまいそうになる。そこで出会ったひとやモノゴトたちと感じられる(ように思う)不思議な連帯感が好きだ。
眠れなくなったら、街に出よう。ひたすらに歩いてみよう。そこでの出会いが、わたしを落ち着かせて、素直にしてくれると知っている。
第七夜 夜の王
夜は、非常に自由な時間だと思う。何をしてもゆるやかに流れていくような、誰も私のことを気に留めずに、行きずりの旅のひととして見てくれているような。もともとひとり旅が好きだから、夜もいっとう好きなわけで。
それでもわたしは家に帰るし、帰る場所があることを嬉しく思う。公園で眠ったことのあるひとが、それを公の電波で話せることを眩しく思う。故郷を想える星空を超えるなにがあなたを帰らせたんだろうと余計な憶測を巡らせるより、帰りたくなる場所があること、それを見つけたことを喜びたい。
