
reina
@dawn_39
2026年2月16日
旅のラゴス
筒井康隆
読み終わった
後半は、読み終わりたくないよおおって毎回呻きながら本を開いてた📚
記憶を無くしてもう一度ゼロから読みたい🐎
歴史は繰り返す、ラゴスと同じ環境になったときに、自分には果たして文明に貢献できる知識や何かを持っているだろうか、とふと思った。
旅した気分にもなるし、旅に出たくなる。
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・人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。
・まことに、歴史というのは学問をしようという者にとってすべての学問の基礎であり、最初の学問ではなかっただろうか。
・しかし、さすがに十五年間の読書生活はそれなりの強さをわたしにしていた。
それは他ならぬその十五年間の読書生活が、たった羊皮紙二百枚に集約され、それが失われたならすべて無に帰すようなものでしかなかったのかという反省から始まった。
だとすれば、いったい何のための十五年だったのだ。その十五年のうちにお前は、人間の生み出した知の遺産が、十五年どころか、ひとりの人間が一生かかろうが、二生、三生かかろうが学びきれぬほどの膨大なものであることを身にしみて悟ったのではなかったのか。
・わたしに手伝えることというのはその際、せいぜいそれが誤って用いられることがないように注意する程度のことではないだろうか。
そしてとりもなおさず、そのような知恵や思考力こそ、わたしがあの多くの書物から得た、より大きなものであった筈なのだ。
・旅立つまでにしておかねばならぬことはいくつかあった。それはむしろ、旅立ちを考えはじめたが故に明確に見えてきた自己の役割や使命であった。
また逆に言えばそれ故にこそわたしは旅立ち、この都市国家に別れを告げねばならなかったのだろう。このキテロ市に、わたしは帰郷したのではなかった。実は旅の途中に寄っただけに過ぎなかったのだ。旅をすることによって人生というもうひとつの旅がはっきりと見えはじめ、そこより立ち去る時期が自覚できるようになったのであろうか。
・「わたしがここへ来てあんたと会えたのも、わたしが氷の女王にあこがれたからではないのかね。それにわたしは、そもそもがひとっ処にとどまっていられる人間ではなかった。
だから旅を続けた。それ故にこそいろんな経験を重ねた。旅の目的はなんであってもよかったのかもしれない。たとえ死であってもだ。人生と同じようにね」
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