こよなく
@funyoi
2026年2月22日
新装版 海と毒薬
遠藤周作
読み終わった
平易な文章ですぐ読み終わったけど、中身は凄まじくズッシリ重たい。
特に戸田のエピソードに揺さぶられた。自分には良心が無いんじゃないか。良心の呵責に苛まれなかった時、「良心」の不在を突きつけられる不安と恐怖。良心が無ければ感性も信じられない。理性を信じるしかない。でも、その理性の基準は?世間から怒られたり罰せられたりしないかを基準にして本当にいいのか。善悪の基準が感性からも理性からも消えたら、何を支えに行動したらいいかわからなくなる。
ただ本作には良心の在処があると思ってる。それは勝呂だ。勝呂は解剖の前後で人が変わってしまった。これは勝呂に良心があるからではないか。
私に良心はあるのか、それは自己嫌悪ではないのか、良心の呵責が苛まれるような事態が起きた時、自分は変化するのだろうか?
