
残星
@yoakemaegasuki
2026年2月22日

読み終わった
- 死はずっと遠くわたしはマヨネーズが星型に出る国に生まれた / くどうれいん
日常の中で死を意識する瞬間って、あんまり無いのが普通なんだろうか。幼い頃から「今隕石が落ちてきたら」「巨大地震が起きたら」とか死にまつわる空想をしてきたわたしにとって、死について考えることはかなり身近だ。でもそれらはあくまで空想に過ぎず、我が身の危険とは遠い。日本で暮らしていると、治安が良くてすごいと思う。そういう意味では、わたしも死とは遠いのだろう。
- ばかでかい星座の下で友達が手をふる 僕らは手をふりかえす / 宇都宮敦
コンサート中のアイドルを思い出した。ペンライトの光を見るたびに、星みたいだと思う。だから、アイドルを見つめるときにその背後に見えるのは無数の星で。手を振られ振りかえす、それだけの動作が特別になる瞬間を愛していたい。
- 柄杓星そそぐ憂ひの満ちるまに猫をかかへて切る猫の爪 / 睦月都
いくら北斗七星を辿って方角を知っても目指す場所が曖昧だと孤独だよなぁ、と思う。あたたかな猫をかかえて、その孤独を紛らわせたら、それもまた幸せで目指す場所だと信じている。北斗七星はおおぐま座の尻尾だけど、熊じゃなくて猫を詠んでるのが好きな歌。
- 落書きをしようよ北斗七星になれないかすかな星を繋いで / 近江瞬
北斗七星って北極星をさがすための目印の星で、ある意味媒介としての意味を持つと思っている。媒介を何にするか選んでしまえる自由さと、それを落書きという言葉で表現することでうまれる少しの後ろめたさを感じる。
- 都合よく胸に開いてる大穴に空から星が落ちてこないか / 虫武一俊
一目惚れって胸の穴に落ちてきた星のことだと思う。気づいてた胸の穴でも良いけれど、個人的には気づいてなかった胸の穴に落ちてきてほしい。ずっとその瞬間を求めてる気がする。
- 複雑な星に見惚れているうちに100年程度の人生の終わり / 伊藤紺
今いっとう好きなアイドルを見つめ続けてもうすぐ8年。あっという間だったし、これからもあっという間だと嬉しい。

