
Anna福
@reads--250309
2026年2月22日
精選日本随筆選集 孤独
宮崎智之
読み終わった
随筆を好んで読んでいた時期があった。それは、作家の眼や感性、その日常をダイレクトに感じられるようだったからだ。
この本は、まさにその感覚を思い出させる一冊だった。華やかな文壇のつながりがあっても、作家たちはそれぞれ実存的な孤独を抱えているように見える。福永武彦の言葉にあるように、孤独はさびしさとは限らないが、決して軽いものでもない。
「『山羊の歌』のこと」に描かれる中原中也の姿には、激情の裏に童のような寂しさが垣間見え、その不器用さが強く印象に残った。
私はしばしば孤独を感じるが、さびしくはない。


