
たま子
@tama_co_co
2026年2月22日

波〔新訳版〕
ヴァージニア・ウルフ
読書日記
読書ノート
うねりしずみうきゆらめきしぶきはじける。言葉の波に身をゆだねるようにして読む。誰もが五感や六感で感じている言葉になる前の言葉、原子のようなものに触れている感覚。
6人の少年少女が成長し老いるまでの独白と、その幕間にはさまれる、夜明けから日没までの詩的な情景。人生という時間の流れと、1日の連続性。
繰り返される情景のあまりの美しさに、読みながら内心うわああああい!となっていて、どんどん思考が大気に蒸発し霧がかかったみたいになってきたあたりで、劇的な語りにぐいっと引き戻される、そのリズムに夢中になっていた。
透明でいきいきとした幼年期から、しだいに影をともなう中年期、そして哀愁の老年期。人生の無力さ、恐ろしさ、すべての不愉快なものをひきつれ、なお光っている。
人はひとつの単純なものではなく、複雑な多くのものに触れながら影響し合う。そう考えると、わたしはわたしだけどあなたでもあるのだと思いなし、あなたになれないことにままならなさを感じてきた自分が、すこし軽くなる。
ときどき音読もしてきもちよくなって、ウルフを読むのはなんてたのしい。引き続き今年もウルフ関連のものを読んでいきたい。










