波〔新訳版〕

37件の記録
butter cup🌿@lo3o-v-peony2026年6月2日読み終わった感想落ち着いて読めそうな時に読もうと2年前くらいから温めていたもの! 自分の誕生日前後で読めて嬉しい🫧 6人の男女の友情を軸に、自分と他者の境界を感じながら自己を考える‥と言う感じ。 ウルフの作品は、女性らしい目まぐるしく変わる意識や会話の描写がとっても好きなんですが、この物語はその意識の流れが、さらに深い深層心理まで沈みこむようなイメージ。 そしてやっぱり自然の描写や幻想的なシーンも美しいし、詩的であり劇的であり、引用もいっぱいあってすごくいい。 そしてそして、カランツの垣根のシャンデリアとか、ロウダがパーシヴァルに捧げて海に投げたスミレの花束とか、やっぱり植物の描写が素晴らしいんだよなぁ〜!! でもゾクっとするようなグロテスクなシーンもありのまま描かれていて好き。 ストーリーが分かりやすく進むと言うよりは、6人それぞれの独り言や心の声を聴きながら時が過ぎていく‥って感じで、またウルフ作品の中でも少し毛色が違う感じ! これはまた何年後かに読み返したいです😌





たま子@tama_co_co2026年2月22日読書日記読書ノートうねりしずみうきゆらめきしぶきはじける。言葉の波に身をゆだねるようにして読む。誰もが五感や六感で感じている言葉になる前の言葉、原子のようなものに触れている感覚。 6人の少年少女が成長し老いるまでの独白と、その幕間にはさまれる、夜明けから日没までの詩的な情景。人生という時間の流れと、1日の連続性。 繰り返される情景のあまりの美しさに、読みながら内心うわああああい!となっていて、どんどん思考が大気に蒸発し霧がかかったみたいになってきたあたりで、劇的な語りにぐいっと引き戻される、そのリズムに夢中になっていた。 透明でいきいきとした幼年期から、しだいに影をともなう中年期、そして哀愁の老年期。人生の無力さ、恐ろしさ、すべての不愉快なものをひきつれ、なお光っている。 人はひとつの単純なものではなく、複雑な多くのものに触れながら影響し合う。そう考えると、わたしはわたしだけどあなたでもあるのだと思いなし、あなたになれないことにままならなさを感じてきた自分が、すこし軽くなる。 ときどき音読もしてきもちよくなって、ウルフを読むのはなんてたのしい。引き続き今年もウルフ関連のものを読んでいきたい。










ゆん@papilio2026年2月3日かつて読んだまたいつかまた読みたい作品。 2年前くらいに読んだはず 普段ピアノをやっているが 音楽のようだった ベートーヴェンのカルテットを聴いてこの作品ができたと書いてあったが本当にその通りだ 最初はバッハかと思ったが… もっと植物に自分が詳しければよりこの本は楽しいのだろう 植物に関して詳細だ。 音のリズムが心地いい。 読み切りたくないと感じた心地の良い本ははじめてだった。
カランコエ@forget_me_better2025年12月31日かつて読んだ逃げ水のように遠く遠くへ伸びていく6つのひとりごとを追うなかで、自分の弱さを受けとめる強さ、なるものがあるのだと知った本だった。 誰ともかぶらない自分だけの「私」を探さなくちゃと、みんなが自信なさげに自身を観察している。外見はどうだろう、使うことばはどうしようか、ものの見方は。そうやって自分らしさを切りつめていく先にはいつも、お互いに対する及ばなさがある。幻滅がある。敬遠がある。強がりだってある。 でも、どんな気持ちもひとつひとつ丁寧にいいあらわされるこの独白のなかでなら、「私たちは認めあえない」という弱さを胸に刻むことで、私たちは一歩近づくことができると信じられる。 浅瀬に沈んでいる貝殻が、光と水の揺らぎをとおして、ふたつにもみっつにも、ひとつにもふたつにも見えたことを思い出した。
中原メロス@56565656t2025年11月21日読み終わったヴァージニア・ウルフなんか怖くない、と思いつつ、けどやっぱり難解だなあと思いつつ、けど文章のリズムと美しさにうっとりさせられ、毎日お風呂や寝る前のベッドで、ちまちま読み進めている時間がとても幸せな時間だった。 ウルフの文章を読んでいると、ウルフの目線と感性で自然を観てみたい・触れてみたいと感じる。 6人それぞれの感情に入り込みつつ、それでもとりわけルイとロウダには強い憐れみと好感を抱かずにはいられなかった。

たま子@tama_co_co2025年8月24日読み終わったなんかもうここ最近読んだウルフ作品のぜんぶがあまりに良くて、はへええ……となっている。骨抜き。 それにしても森山恵さんの翻訳のなんとすばらしいこと…と思っていたら、あとがきで丹治愛さんのもとでウルフを学んだ方なのだと知り、あああなるほど……となる。










たま子@tama_co_co2025年8月9日読んでる時は過ぎ、幼児から少年少女へと成長する。その間、6人の意識のなかを移り変わる語り語り語り語り語り語りを読む。知るごとに全員をどんどんすきになっていく。個性のちがうぜんぜん似ていない彼らは学校と寮という同じ枠組みの中におさめられ、ぜんぜんちがうことを思考し、それぞれのやり方で世界に対峙する。喜び、憧れ、好奇、羞恥、不安、嫉妬、嫌悪、軽蔑……すべてない混ぜにしてなおも透明でいきいきとしている。
たま子@tama_co_co2025年8月8日読み始めたついに読みはじめる。劇詩というものをはじめて読んでいて、子どもたち6人の独白がつらつらとつづくなかで、それぞれの目線の描写、波が布のようになめらかに皺立ち、羊毛のような灰色の空を押し上げ、光は庭の木々に届き葉を透明にしていく……どれもあまりにも静謐で美しく、もう内心うわああああい!となっていて、どんどん思考が大気に蒸発して霧がかかったみたいになってゆき、何を読んでいるのかわからなくなってきたあたりで、幼い語りにぐいっと引き戻されて、あらかわいいあなたたちそういえば人間だったのねとほっとする。ときどき音読もしてきもちよくなって、ウルフを読むのはなんてたのしい。





















































