あとの まつり "モネのあしあと" 2026年2月22日

モネのあしあと
明日、モネの展示へ行く。その予習として、積読の山から本書を引っ張り出した。 ​思い返せば、私が初めてモネの作品を実際に見たのは、大学の卒業旅行として訪れたニューヨーク近代美術館(MoMA)だった。当時は「モネを見たい」という熱意があったわけではなく、無料で入場できる制度に便乗して足を運んだだけだった。世界的名画を前にして抱いた感想も、「あれやん、睡蓮やん」という情けないものだった(大馬鹿者)。 ​それから長い月日が流れた2024年。上野で開催された印象派の展示にふらっと立ち寄った私は、モネ作品の放つ圧倒的な「眩しさ」に目を奪われた。 「睡蓮」や「日傘をさす女」くらいしか知らない状態の私は、初めて出会う作品たちの放つ光に衝撃を受けた。特に『プールヴィルの断崖』をかなり気に入り、ポストカードを部屋に飾って毎日眺めている。 ​モネの絵には、果てしない奥行きがあり、眺めていると、その風景の中に自分がふっと吸い込まれていくような不思議な感覚になる。 一瞬の光、移ろいゆく風景を逃すまいと、カンヴァスに向かい続けたモネの執念。そこにあった時代背景など本書の解説のありがたみを身に沁みて感じた。 ​さらに、彼がかなりの「食いしん坊」であったという人間らしい一面や、日本の浮世絵から多大な影響を受けていたという事実を知ることで、遠い存在だった巨匠にぐっと親近感を抱くことができた。 明日、モネに会いに行くのがより楽しみになった。 2026年度7冊目読了
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