如月カルラ "雷と走る" 2026年2月22日

雷と走る
雷と走る
千早茜
美しい装丁に惚れ込み、お取り寄せして迎えた本。 生き物を飼ったことのある人にはひどく刺さる物語だと思う。 言葉で通い合えないからこそ、惜しみなく愛し、寄り添い、責任を負う。 裏切りと感じ心の一部を削がれるほどの痛みを負ったまどかは、愛情深いと思った。 環境が変わればどれだけの愛があっても共に生きていけないこともある。まどかの経験した痛みで胸が詰まる思いだった。 でも1番刺さったのは和の、生き物を大事にする理由についての台詞だった。 「答えが返ってこないからだよ。〜それができないと永遠に悔いが残るんだ。」 かつて虹の橋を渡った愛犬に対してずっとずっと思っていたことが書かれていて、これなんだよな、と。 登場人物それぞれに思うことはあるけれど、愛とそれに伴う責任を問いかける美しくも苦しい物語でした。読めてよかった。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved