活字畑でつかまえて "老人と海" 2026年2月25日

老人と海
老人と海
ヘミングウェイ,
福田恆存
おそらく誰もが知っているタイトルで 読んだことない選手権、第一位の作品ではないか。 老人は食べるのが面倒で 早朝のコーヒーが一日の全食糧という もはや仙人のような境地だ。 砂漠のように枯れ切っているが 瞳の光だけは死んでいない。 孤独な老人ゆえに ひたすらモノローグが続く。 海岸線が消え去るほどの沖合いで 大物の獲物とのモノローグが続く。 終わりの見えない獲物との駆け引きで 老人は獲物と同化し 獲物視点で自分を見つめるようになる。 なんなんだこの作品は。 禅問答のようだが 退屈といえば退屈。 というかけっこう苦痛。 何度ももういいかなと本を閉じてスマホをいじる。 「退屈の海」 この物語の最大の欠点は 50ページに及ぶ最大の獲物との駆け引きよりも (訳がどうこうではなく描写がいかんせん分かりにくい) 獲物を仕留めたあと都度都度襲いくる 鮫との死闘の方が面白いということだ。 鮫との闘いは分かりやすい暴力(棍棒で叩きまくる•銛で仕留める等)で畳み掛けるから臨場感があり面白い。 しかし ラストは美しい。 老人はもう死んでいるのか。 老人の精神は 少年に伝承されたはずだ。 少年もまた独りで 沖合いに出なければいけない日がくる。 それとも もっと大きな男となり 大船の船長となり 大航海に繰り出すのかもしれない。 夜空の星々でいちばん光る サンチャゴの星に見守られながら。
老人と海
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