

活字畑でつかまえて
@catcher-in-the-eye
読んだ本を片っ端から忘れてしまうので、せめて感じたことをつかまえたい。
- 2026年2月25日
三体2 黒暗森林 上上原かおり,劉慈欣,大森望,泊功,立原透耶かつて読んだあまりにも駄作すぎる。 1が傑作だったために残念。 村上春樹に憧れてんのか知らんが女性が全然描けていない。 可哀想な僕とそれを包み込む聖母のような女性。 まるで村上春樹トリビュート•村上春樹リミックスのような作品だ。 タイトルからして「森林」が入っているから 「ノルウェイの森」を意識したのか知らないが ほんとやめてくれ。 女性に全然血が通っていない。 うんざりだ。 こんな駄作を持ち上げてはいけない。 徹底的に腐すべきだ。 でもまちがいなく1は傑作だった。 三体シリーズは1だけがよかった。 2がいちばん駄作。凡作。 唾棄すべき作品だ。 - 2026年2月25日
老人と海ヘミングウェイ,福田恆存読み終わったおそらく誰もが知っているタイトルで 読んだことない選手権、第一位の作品ではないか。 老人は食べるのが面倒で 早朝のコーヒーが一日の全食糧という もはや仙人のような境地だ。 砂漠のように枯れ切っているが 瞳の光だけは死んでいない。 孤独な老人ゆえに ひたすらモノローグが続く。 海岸線が消え去るほどの沖合いで 大物の獲物とのモノローグが続く。 終わりの見えない獲物との駆け引きで 老人は獲物と同化し 獲物視点で自分を見つめるようになる。 なんなんだこの作品は。 禅問答のようだが 退屈といえば退屈。 というかけっこう苦痛。 何度ももういいかなと本を閉じてスマホをいじる。 「退屈の海」 この物語の最大の欠点は 50ページに及ぶ最大の獲物との駆け引きよりも (訳がどうこうではなく描写がいかんせん分かりにくい) 獲物を仕留めたあと都度都度襲いくる 鮫との死闘の方が面白いということだ。 鮫との闘いは分かりやすい暴力(棍棒で叩きまくる•銛で仕留める等)で畳み掛けるから臨場感があり面白い。 しかし ラストは美しい。 老人はもう死んでいるのか。 老人の精神は 少年に伝承されたはずだ。 少年もまた独りで 沖合いに出なければいけない日がくる。 それとも もっと大きな男となり 大船の船長となり 大航海に繰り出すのかもしれない。 夜空の星々でいちばん光る サンチャゴの星に見守られながら。
- 2026年2月22日
日はまた昇るアーネスト・ヘミングウェイ,高見浩読み終わった読んだのは大久保康雄訳 ヘミングウェイというと マッチョなイメージがあり ずっと読む気になれずにいました。 ところがどっこい とても繊細な心の機微を描いていて びっくりしました。 やはり読まずぎらいはダメですね。 反省。 サリンジャーやフィッツジェラルド、カポーティ その列に加わる作家と出会えてうれしいです。 物語的には「グレート•ギャツビー」のようで ニック•キャラウェイのような語り手 ジェイク視点で語られます。 ニック•キャラウェイは ひたすらギャツビーについて語りますが ジェイク視点で語られるロバート•コーンは ギャツビーのようにカリスマ性がないので あまりにもさびしいし、かわいそうで 身につまされます。 そのことを裏付けるように ロバート•コーンの登場場面も限られています。 それにロバート•コーンのことを誰ひとり 評価しないのです。 容赦なしです。 でも僕はロバート•コーンが大好きです。 彼のような人こそ報われてほしいし 報われる世界であってほしいです。 「日はまた昇る」 ロバート•コーンの人生に幸多からんことを! - 2026年2月19日
武器よさらばアーネスト・ヘミングウェイ,大久保康雄読み終わった主人公と従軍牧師とのささやかな友情と会話がいい。 従軍牧師は宿舎では大尉や兵士たちにいじられ からかわる日々を送っている。 戦地で命がけの任務にあたる兵士にとっては そのような虐げる存在が必要だという残酷さ。 たしかに戦地の従軍牧師というのは肩身が狭く 無力な存在だ。 しかし牧師をからかう彼らとて戦闘兵ではなく衛生兵なのだ。 そして敵の砲弾で負傷し入院した主人公と 当直勤務のキャザリンの深夜の逢瀬。 戦争と恋。 おそらく主人公とキャザリンの会話は 村上春樹も影響を受けているのではないか。 それにしても坦々と語られていくヘミングウェイの筆致が心地良い。 銃殺直前の逃亡劇と、 バーテンダー、グッジョブ👍からの ボードでの逃避行もいいな。 手のひらがズル剥けになりながらオールを漕ぎ続けいざスペインへ。 キャザリンについていうと 主人公にとってあまりにも都合のいい存在になっているのは否めない。 キャザリンは主人公のすべてを受け入れる女性として描かれているが、それは本当に愛なのか? すべてを受け入れるのが「愛」というのは 美しいし分からないでもないが 都合の良さと紙一重というか 女性に母的なるもの娼婦的なるものを 投影しすぎではないか。 結局、キャザリンが身籠っていた赤子の後を追うように亡くなってしまう点も 物語の悲劇性より男の身勝手さを感じてしまう。 植えた種の責任放棄だ。 主人公はラスト 息を引き取ったキャザリンのそばにいるべきだろ う。クールにホテルへ引き返している場合ではな い。 キャザリンは 過酷な戦地で主人公が生み出した幻影なのではないだろうか。 - 2026年2月18日
完全版 はだしのゲン (全7巻)中沢啓治かつて読んだ僕は中岡元の孫だ この世界に生きる人なら 誰もがゲンの子どもたちだ ゲンが麦のように強く強く生きたように 僕たちはゲンのように強く強く生きなければ ゲンのように怒る時にはちゃんと怒らなければ 理不尽には徹底的に抵抗しなければ ゲンのように ゲンのように ゲンが乗り込んだ電車の行く末は 僕たちが握っている。 ゲンは僕たちに 未来を託したんだ。 中沢啓治さん ありがとう。 - 2026年2月17日
中国行きのスロウ・ボート村上春樹かつて読んだ「午後の最後の芝生」が本当に素晴らしいです。 100パーセントの短編小説です。 僕はこの短編に憧れて 芝刈りをするためにゴルフ場で働いたことがあります。 村上春樹は「自分の本文は長編小説」だと言っていますが、ここだけのはなし短編小説の方が素晴らしいです。 ここだけのはなしですよ🤫 村上さんに怒られちゃいますからね。 絶対にここだけのはなしです。 - 2026年2月17日
うたかたの日々ボリス・ヴィアン,Boris Vian,伊東守男かつて読んだ僕は一生懸命な男の子が大好きだ。 だからこの小説は最高なんだ。 僕もコランみたいに 愛する人のために生きたいよ。 そして死ぬ。 それだけだよ それだけ それがすべてだよ。 恋恋恋恋恋恋恋恋 愛愛愛愛愛愛愛愛 生生生生生生生生 死死死死死死死死 そんな物語です。 伊東守男さんの翻訳が最高にすばらしいです。 でもね 人生なんて不条理さ 人間なんて愚かなもんさ ただただただただ状況や環境に振り回されるだけ だから真面目に生きるなんてクソ喰らえ! 気にくわねぇ、気に入らねぇってツバ吐いちまえ! そんなボリス•ヴィアンの声が聞こえてきます。 糞糞糞糞糞糞糞糞 糞糞糞糞糞糞糞糞 そんなもんです そんなもんなんすよ だから本当は僕たちって 自由なんすよ! 本当に本当に自由なんすよ! 本当は本当は! - 2026年2月17日
新編 銀河鉄道の夜宮沢賢治かつて読んだほんたうに信じられない かつて宮沢賢治がこの世界に存在していたことが。 この人は次元がちがいすぎる。 見聞きしているものが異次元すぎる。 ほんたうのさいはいを求めて生きた人。 それは誰よりも苦しむ道でもある。 それは生死を賭したたたかひでもある。 燃焼しかない。 燃焼に次ぐ燃焼。 ずっとずっと燃え続ける蠍のような人。 ほんたうに信じられない。 でも僕はほんたうに信じた方がいい。 ほんたうに信じた道を行けばいい。 ジョバンニが云う 「僕たちしっかりやろうねぇ。」 お気づきだろうか? 「しっかりやろうねぇ。」の軽やかさ この語尾の「ねぇ。」がいいんだよねぇ。 「しっかりやろう。」ではなく 「しっかりやろうねぇ。」 ねぇねぇねぇと語りかけてくる 宮沢賢治の人懐っこさ。 宮沢賢治は軽やかさを忘れない人だったと思う。 だからこそ銀河鉄道は 読者の頭の中を縦横無尽に 駆けることができたんだよねぇ。 - 2026年2月17日
完全版 ピーナッツ全集 1チャールズ・M・シュルツ,谷川俊太郎かつて読んだピーナッツ全集 全25巻 図書館で借りて全巻読んだ。 チャーリー•ブラウンは僕のヒーロー。 僕の心の友。 シュルツさん チャーリー•ブラウンを生み出してくれて本当にありがとう。 チャーリー•ブラウンと 「ライ麦畑でつかまえて」のホールデン•コールフィールドはとても似ている。 チャーリー•ブラウンとホールデンは常に追い詰められ、どんどん内に内に向かっていく。 その内向きのエネルギーが 僕を感動させる。 外に開かれた人間なんて 本当にくだらない。 オープンな人間なんて 本当に気持ち悪い。 「ピーナッツ」は最高の文学であり 最高の詩だと思う。 僕はこれからもずっと 内向きな人間でいようと思う。 ずっとウジウジしていようと思う。 - 2026年2月17日
ノルウェイの森 (講談社文庫)村上春樹かつて読んだ村上春樹の長編といえば「ノルウェイの森」だ。 僕はずっとノルウェイの森にひきこもってる。 この森の中が僕の人生だ。 ワタナベは僕だと言ってしまおう。 永沢先輩が僕に言う。 「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ。」 僕は自分にしか同情しない下劣野郎だ。 だからいいだろう ずっとここ(森)にいたいんだ。 痛いんだ痛いんだ 君だけに会いたくて会いたくて たまらないんだ。 それなのに僕は意気地なしで 最悪なんだ。 僕はこの赤と緑の森の中で 生きていくことしかできないんだ。 君が閉じた本の中で つぶれて死んじまってる虫 それが僕だ。 そうさ僕は本の虫 なんちゃって。 - 2026年2月17日
ライ麦畑でつかまえてジェローム・デーヴィド・サリンジャー,野崎孝かつて読んだ嗚呼、ホールデン•コールフィールド! 僕は君にいかれちまって 人生が狂っちまった! 嗚呼、J.D.サリンジャー! 僕は貴方に狂っちまって 人生がいかれちまった! ホールデンとサリンジャーは 僕の最高のヒーローだ。 僕の最高の心の友だ。 僕はホールデンとサリンジャーに 電話をかけてお話ししたいよ。 もしもし 僕がお話ししたいのは この世界で君たちだけなんだ。 だってその他のコト•モノ•ヒトは醜いし くだらないから。 じゃあ おやすみ。 ガチャン
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