吉田真哉 "宮本常一" 2026年2月22日

吉田真哉
@yancy_75
2026年2月22日
宮本常一
宮本常一
木村哲也
宮本の代表的な仕事や周囲に与えた影響を紹介しつつ、いま宮本民俗学から受け取れるものについて考える一冊。全編面白いのですが、とりわけ「「土佐源氏」をめぐって」はミステリのように執筆背景を紐解いていくのでドキドキしながら読みました。貴種流離譚(後日修正:正しくは餓鬼阿弥蘇生譚です)なのか…! 鶴見俊輔や網野善彦など宮本と同世代の人の記述が中心だけど、エピローグには草野マサムネ、後藤正文、甫木元空などの名前も登場して、現代の広義のアートの文脈でどう受容・継承されているかにも少し触れられている。 それにしても、このコンパクトな装いの濃密な一冊が出来上がるまでにどれだけの調査研究がなされていることか。日記や関連書籍における言及、蔵書の傍線の有無まで調べ上げていて、その量も半端ない。 その成果にもう少し触れたくなったので、著者の他の宮本常一関係書籍も読んでみることにしました。
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