宮本常一
44件の記録
Sachiko@komsms2026年3月3日読み終わった「日本人」であるというアイデンティティからなる、「日本の生産業を、農業を、技術を守りたい」というきもちが、最近は排外主義的で気持ち悪いものに思えてしまい、帰属意識さえ薄れていた。 この本を読んで、私が認識していた日本ではなく、もっと太平洋的な、海を通した視点で見つめる事によって、日本を再考したいと思う気持ちが芽生えた。 「聞き書き」という自分も少なからず実践している事への学びも多く、特に森崎和江の宮本批判には私もヒヤヒヤ、なにか言われているような気がした。 引用されている人たちの作品にたくさん触れてみようと思う。
勝村巌@katsumura2026年3月1日読み終わった昭和に活躍した山口県出身の民俗学者、宮本常一について、影響を受けた人々との関連から読み解いていくという新書。 宮本常一に影響を与えた柳田國男から、宮崎駿、スピッツの草野マサムネなどの幅広い人脈で宮本常一との関連を読み解きながら、宮本常一の活動を紹介していくという内容。 1930年台から亡くなる1981年まで日本の各地をフィールドワークし、旅に行きて、現地に赴き現地の生の声を収集しものを考えた人。 ゲンロンの人文ウォッチというYouTubeの配信番組で植田さんという人が紹介していたので、読んでみたら大変に面白かった。 最近は村田らむや丸山ゴンザレスの裏社会系のルポを好きで聴いているが、こういう仕事は見方を変えれば、民俗学的なフィールドワークと言えるな、と感じており、宮本常一との関連で同列に楽しめるということは、そういうものが個人的には元々興味のあるところなのだな、と感じた。 本の中では同じような民俗学者としてフィールドワークのあり方を宮本常一の手法に影響を受けた網野善彦や谷川雁などが挙げられていた。また、本田勝一や司馬遼太郎との関連についても、大変に面白い関係性が著作や日記の全文検索から示されており、興味深かった。 日本の歴史は教科書的に士農工商という分類があるくらい、農業に職業が一元化されるきらいがあるが、非農業系の仕事というものも大量にあったわけで、それはいわく、漁業やそれ以外にも工芸の職人的な仕事であったりしただろう。 例えば漆塗りの工芸には漆を塗布する塗師の手前には漆を採取する人々があったり、木で持って器や箸などを削り出す木地師というような職業もあった。山の民には定住以外の多様性があったはずだ。 炭焼きの職人もあったはずだし。 そういう忘れられた日本というものに目を向けてフィールドワークを重ねていった奇跡が、それに影響を受けた学者たちの言葉や著作などから客観的に述べられていて、宮本常一を今、読むことについての意義を強く感じさせてくれる内容になっていた。 なんて言って宮本常一のことを考えていたら、道に岩波文庫の『忘れられた日本人』が落ちていた。これも何かの縁と思って、一時的に手元において読み始めている。 歴史に残らない人の声を収集する姿勢は編集者としては見習いたいところである。人の話を聞くのはいつでも面白い。




Sachiko@komsms2026年2月26日読み始めた気になってた新書だったけど、きのう撮影後にチームでお茶しながらした話しが面白くて興奮して帰りに買った。ドンピシャなタイミングで本を買えると嬉しい。- 吉田真哉@yancy_752026年2月22日読み終わった宮本の代表的な仕事や周囲に与えた影響を紹介しつつ、いま宮本民俗学から受け取れるものについて考える一冊。全編面白いのですが、とりわけ「「土佐源氏」をめぐって」はミステリのように執筆背景を紐解いていくのでドキドキしながら読みました。貴種流離譚(後日修正:正しくは餓鬼阿弥蘇生譚です)なのか…! 鶴見俊輔や網野善彦など宮本と同世代の人の記述が中心だけど、エピローグには草野マサムネ、後藤正文、甫木元空などの名前も登場して、現代の広義のアートの文脈でどう受容・継承されているかにも少し触れられている。 それにしても、このコンパクトな装いの濃密な一冊が出来上がるまでにどれだけの調査研究がなされていることか。日記や関連書籍における言及、蔵書の傍線の有無まで調べ上げていて、その量も半端ない。 その成果にもう少し触れたくなったので、著者の他の宮本常一関係書籍も読んでみることにしました。


JUMPEI AMANO@Amanong22026年1月27日まだ読んでる就寝前読書お風呂読書@ 自宅第六章。本田勝一は(メディア業界の人間なのに恥ずかしながら)『日本語の作文技術』しか読んだことなかったけど(たしか大学生の頃)、ある時代において本当に重要な仕事をされた方だったのだなと、ちゃんと入門することができた。北への視点を忘れなかった二人の出会いが熱い。 第七章。司馬遼太郎への影響も良い話だった。宮本の蔵書『街道をゆく』には背表紙まで書き込みが。良い写真だ。


JUMPEI AMANO@Amanong22026年1月27日読み終わった就寝前読書@ 自宅〈アジアにおける支配構造や、日本人の加害性から目をそらさず、宮本の「海から見た日本」の視点を継承する仕事はありえないのであろうか。〉(212頁) 鶴見良行が出てくるエピローグもアクチュアルでよかった。エピローグでは宮本常一をもはや直接知らない私たちの世代が、宮本の仕事を引き受け、どんな「日本」を、どんな思考をひらいていくかが問われていて、ワクワクさせられる。と同時に、これは本気で考えていかないといけない課題なのだよな、とも思わされる(ひとつの日本、ひとつの日本民族、に妄執する者たちの声がこわいほどデカくなっているので...)。 短い「あとがき」には、短いなかに著者の熱い想いがしっかり込められていてじんとくる。ぜひ直接読まれたい。 晩年に宮本が行なった海外調査の足跡をたどる本もぜひ書かれてほしい。参考文献も図版の出典もちゃんと付いているし、本当にお手本のような新書だった。こういう新書が増えてほしい。

みゆ@ant12bb212026年1月27日読み終わった@ 自宅『宮本常一を旅する』で草野マサムネが出てきたことに驚いたけど、今度はアジカンの後藤正文まで。 民俗学という言葉は知っていたけど、実際にどんな学問なのかはよく分からなかったし、昔のことを調べるのかなあ、くらい。それが、木村哲也さんを通じて、近づくことができた気がする。まだ、宮本常一の著作を読んでいないので、読まないと。「日本」「日本人」を考えさせられる機会が増えているので。
JUMPEI AMANO@Amanong22026年1月26日まだ読んでるお風呂読書@ 自宅「土佐源氏」に対する石牟礼道子の評価、折口信夫の『古代研究』との共通点。第五章は著者の書きぶりに当てられ、こちらまで興奮してしまう。 宮本常一の仕事について要所を外さず平易にコンパクトにまとめつつ、学問的な発見や更新もちゃんとあり、新書かくあるべし、と感心している。久々に良い新書。





JUMPEI AMANO@Amanong22026年1月25日まだ読んでる就寝前読書お風呂読書@ 自宅網野善彦との相互的な関係性(第三章)、谷川雁を臥蛇島へと向かわせた丁々発止の掛け合い、島尾敏雄の「ヤポネシア」の初出(第四章)。どのエピソードも面白いなあ。

JUMPEI AMANO@Amanong22026年1月24日まだ読んでる就寝前読書お風呂読書@ 電車〈いつの時代も現時点から六〇〜七〇年ほど前というのが、体験者に聞き書きが可能な最後のチャンスということになる。〉(46頁) 〈三人[=色川大吉、鹿野政直、安丸良夫]のなかでは唯一、安丸良夫だけが、自分の学問をかたちづくるうえで、宮本常一の仕事の成果を存分に吸収していた。[...]安丸だけが富山県の農家の生まれであり、宮本の描く民俗学の世界を肌身で知って育っているのだ。〉(68頁) 第一章、第二章、読み終わる。様々な資料から当時の知のネットワークが鮮やかに浮かんできて、とても面白い。
JUMPEI AMANO@Amanong22026年1月24日読み始めた@ 電車〈本書は、宮本常一の代表的な仕事を紹介しながら、その仕事に触発されて新たなものの見方をつくった人たちを描くことを試みる。本書を通して、現代の私たちが、宮本常一から受け取るべきものはなにか、その可能性を考えてみたい。〉(25頁) まずはプロローグから。楽しみ。
JUMPEI AMANO@Amanong22026年1月22日いただきもの船城稔美詩集『どこかの遠い友に』でご一緒した木村哲也さんに恵贈いただきました。目次を眺めているだけでもワクワクします。ありがとうございます。






























