
tsuna
@Oneok691
2026年2月23日
正欲
朝井リョウ
読み終わった
正しいか正しくないか、欲望もそんなことで線引きされる。でも世の中誰も彼も、欲望に真っ直ぐに日々を生きている。
他者を傷つけること、脅かすこと、そういうのはどんな性欲を持つ人でもやってはいけない。八重子の言う通り。でも個人的には八重子が大也の自宅前で待ち伏せして、必死に八重子の正義を振るうところに嫌悪感を覚えた。序盤は明るくて素敵だと思っていた「ダイバーシティフェス」の内容も、その場面においてはただの綺麗事だと思ってしまったし、何より大也の家まで勝手に来て正義を振るう自分はなんで正しいん?なんで胸張ってそんなに救おうと主張してるん?何様?と。
多様性を認める、昨今よく聞く言葉だけど、分かった気になってる痛いやつ、に自分はなりたくないなぁ。でもどこにも性欲のあり方に正解はないし、、、他者との繋がりや会話の中にも気をつける部分がきっと沢山あって。難しいね。
救いを感じたのは、後半の夏月と佐々木のくだり。同じ欲望を持つもの同士手を組む、っていうビジネス的でドライな関係だと初めは思ったけど、徐々にお互いの存在に支えられて、明日死なないこと、生きることに前向きになっていく姿が良かった。結局人は人との関わりの中で生かされているんだ、と感じました。命は命で生かされている。