呉林抱月 "国宝 上 青春篇" 2026年2月22日

国宝 上 青春篇
物語のかなり序盤から、嫉妬の感情があまり表現されていないように感じていた。たとえば徳次→喜久雄、俊介→喜久雄、喜久雄→俊介といういずれの方向でも、嫉妬とそれに付随する怒りや悲しみがあまり書かれないな、という風に思いながら読んだ。すると終盤、喜久雄のなかでそうした感情がまるでマグマのように吹き出してきていて、驚いた。無かったのではなく、沸点に達していなかっただけかもしれない。また、嫉妬心のみを軸に物語を編むのはやはり安直過ぎるのだろう。
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