ついる "桐島、部活やめるってよ" 2026年2月23日

ついる
ついる
@twillgreen
2026年2月23日
桐島、部活やめるってよ
2026/02/23 17:41読了。 高校時代の、あの頃の空気感を、自分が感じていたものを全て内包していた1冊。書名だけなんとなく知っていただけの作品だったから、こんなに刺さると思わなくて、胸が苦しい。作者のことを調べてみたら、1989年生まれで、この作品を書いたのは2010年。モロに自分と世代丸かぶりで色々なことが腑に落ちた。  この話は題名の「桐島」は登場せず、彼の周りの人物たち5人の、それぞれの物語が描かれる。桐島と直接繋がりがある者もいれば、ほぼ関わりのない者も。一人ひとりが何かに悩み、悩みながら、それでも前に進んで行こう、とする姿が描かれる。クラスのヒエラルキー上位男子に片想いしていた吹奏楽部部長「沢島亜矢」と、冒頭とラストで出てくる野球部「菊池宏樹」の話が特に印象深い。 「一番怖かった。 本気でやって、何もできない自分を知ることが。」  境遇や程度こそ違えど、あの頃確かに感じていたものだった。だからこそ、私も「ひかり」を帯びていた者たちに嫉妬し、憧れていたような気がする。 当時、高校生として過ごしていた人たち誰もに刺さる作品だと思う。大人の今、改めて読めてよかった。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved