コダック "花ざかりの森・憂国" 2026年2月23日

コダック
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@reads_brain
2026年2月23日
花ざかりの森・憂国
5/5 花ざかりの森(の最後)、遠乗会、海と夕焼け、女方、百万円煎餅、憂国はいずれも素晴らしかった。とくに『花ざかりの森』と『海と夕焼け』における、海を見る場面の寂寥感は見事だった。こんなに短い紙幅で、これほどまでに感情を喚起できるものかと感心した。 『憂国』は噂に聞く通り、確かに素晴らしかった。しかし一方で、内容としてはつまらないとも言いたい。あの物語の中に自分たちを置いて酔いしれているような感覚は、あるいは幸福なのかもしれないが、私はどこか退屈に感じてしまった。三島の最期を思わされ、整理のつかない気持ちになる。この小説に描かれているような感傷が、かの事件における切腹へと至ったのだとしたら、私はそれを許せないかもしれない。 ともかく、重厚な読書体験だった。短編集だけあって、一編読むごとに休憩しなければ次に進めない。大変楽しい午後になった。
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