
ユメ
@yumeticmode
2026年1月26日
好日日記
森下典子
読み終わった
感想
『日日是好日』の著者である森下典子さんが、お茶の稽古を通じて感じる季節の移ろいについて綴った、二十四節気ごとに章立てされたエッセイ。心洗われるような文章をゆっくりと読み進めてゆく時間が、私に安らぎをもたらしてくれた。各章に、茶花や茶器、お茶菓子などを描いた著者自身によるフルカラーの挿画が収録されているのも目に嬉しい。
「立夏」の章で、私も敬愛する星野道夫さんの言葉が引用されていたことが印象に残っている。一年にいちどしか巡ってこない自然の美しさとの出会いを意識することで、ひとは自らの生の短さに自覚的になり、よりひたむきに生きられるようになるのかもしれない。四季よりもさらに濃やかな季節の変化に心を留めるゆとりを持ちたい、否、季節の変化を意識することによって精神的な余裕が生まれるのかもしれないと思った。
引用元である星野さんの『旅をする木』、そして森下さんの『日日是好日』を読み返したくなった。こうして、読んできた本と本が繋がってゆくことを感じられるのは嬉しいものだ。
