虚月はる "リミナルスペース" 2026年2月23日

リミナルスペース
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佐野ゆか
めっっっっちゃ面白かった……! 駅の通路やショッピングモールなど、日常でよく見ているはずの場所も、人の気配が消え去るだけで急に死の匂いが立ち込めて不気味な雰囲気になる。 そういう空間を用いた絵や写真、映像作品やビデオゲームなどをたくさん挙げながら、それらの魅力、ひいては「恐怖」という感情そのものについて掘り下げていく本。 なんとなーく「リミナルスペース」って名前で括られてる感じの作品の雰囲気好きだな〜とぼんやり思ってたんだけど、より関心が高まった。紹介されてた作家や作品、チェックしてみようと思う。 【印象に残った文抜粋】 P.11 リミナルスペースが照らし出すのは、そこに存在しないものや、かつては存在していたが失われてしまったものであり、明白なその不在を、痛ましいほどの悲劇に昇華させる。 P.63 私たちの記憶は場所に結びついている。そこに幽霊がいなくても、あらゆる場所がそこを訪れた人びとの思い出に取り憑かれている。 本文中で紹介されていた「アネモイア」という概念も興味深かった。自分が生きていない時代に対するノスタルジー。
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