
きらた
@kirata
2026年2月24日

生ける屍の死 (創元推理文庫)
山口雅也
読み終わった
かつて読んだ
再読
死者が蘇る怪現象が起きる中、片田舎にある霊園経営者一族に振りかかる事件
死んだ人間が生き返る状況で殺人を犯す必然性とは何なのか?
死者が蘇る世界で紡がれるフーダニットミステリー
何十年振りかの再読
翻訳小説の様な言い回しと独特な世界を堪能出来る特殊設定モノ‥ですが、しっかりとした本格ミステリ
海外作品が苦手な方だと読むのに苦労するかも知れませんが(人物名とかで)、事件を知れば知るほど海外が舞台である事に納得出来るかと
特殊設定モノのミステリでゾンビ🧟と言えば、今では『屍人荘の殺人』が1番の有名どころとなるのでしょうが、『屍人荘〜』にはゾンビパニックな一面があったのに比べ、本作にはパニックホラー的な面はほとんどありません
勿論、本作とて、“死者の蘇りが当たり前”とされてる世界では“ない”ので、生者は死者の蘇りに驚きも怯えもします
しかし死者の方も自分の境遇に驚いているのです
彼らにも意思や思考がある
それは生前とほぼ変わらぬままに
生とは、死とは、何たるや
そんな語らいも顔を覗かせる本作
日本が舞台では描けなかった、説得力がなかった作品だろうと思います
翻訳小説を読み慣れてる方なら問題なく読めると思いますし、切ない余韻を味わいたい方にもハマるかも知れません



