ぼぺにゃん "プラハの古本屋 (中公文庫)" 2026年2月24日

プラハの古本屋 (中公文庫)
古本関連は著者の情熱が稀覯本との奇跡の出会いを呼んでいるエピソード満載。本はお金を出せばよいというものではない、ふさわしい人のところにやってくるという感じ。 下記も印象深かった。 「小さなバイリンガリストたち」、p78 著者とチェコ語を母語とする妻との間で子が複数言語(日本語とチェコ語のほかに、ロシア語やドイツ語も)を習得していく過程が興味深い。 チェコでは一年の毎日にその日の名前というものがあり、子供の名前はその中から選ぶ。日本のように好きな名前を発明することは無いらしい。名前の日は誕生日と同じくらい大切なものとのこと。おもしろい。 「カルパチアの月」 、p268 1983年にウクライナのキエフ(キーウ)でソ連の主催により開催されたスラブ学の国際会議。10種ほどのスラブ語(ロシア語ウクライナ語スロべニア語など)と英独仏語が公用語で、これらを自在に切り替えて発表をする著者を含む学者たち、専門家だから当然なのだろうがすごい、尊敬。著者は「二日間朝から晩まで報告をきいたら、すべてのスラブ語が皆同じようにきこえ、何もかも分かるような錯覚に襲われた」と書いてもいるけれど。 当時のキーウは緑の豊かな美しい街で会議参加者はバレエ公演を見たりも。キーウの現状との対比が強烈。 「もっと長い長いお医者さんの話」、p179 雪の降る極寒の12月、カレル・チャペックの墓前に人々が集まって追悼するエピソードが印象的。 『ダーシェンカ』や『園芸家12カ月』はむかし読んだ。挿絵がとても素敵だったけれど、あれはお兄さんのヨゼフ・チャペックが書いたものだったのか。そしてヨゼフはドイツの強制収容所で亡くなったとWikipediaにあった。知らなかった
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