ゆ。 "アタラクシア" 2026年2月25日

ゆ。
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@XtVq4
2026年2月25日
アタラクシア
アタラクシア
金原ひとみ
金原ひとみはもしかしてお気に入りの作家になるのではないか?と思って『マザーズ』に続いて読んでみた。読み終わって、やっぱりこの作家さんはリアルな人間関係の話が上手いと思った。そんなところが良いなと。不倫関係の話は、恋愛ベースで進行されていき、感情的になった主人公に置いていかれることがよくあるので、この本のように複数人の語り手+不倫している当人(特に女)が感情が欠けているというか、人間味が足りてなさそうなところが私向きだった。 夫から見ても妹から見ても感情が読めない人間だった彼女の人間的なところが出てくる部分ではあるのだが。物語の終盤で、彼女が不倫を始める前に起きた事件のこと(妊娠してそこでも感情が芽生えていた)が明かされた時、幸せな結婚生活が崩れる瞬間を読めるのも良かった。やっぱり妊娠出産に関わることには夫は全部参加してくれた方がいいよねと思う。 絵に描いたような幸せな何も事件の起こらない結婚生活というのは、難しいものなんだろうか?何かしらやはり起こるものなのか?これを確かめるために私もそこに踏み入れてみたい。不倫や不妊、レス、虐待、DVのような重い事件だけじゃなくて、何があるかわからないけど小さな(?)事件も起こるんだろうね。なんなんだろう?そういう小説も読んでみたい。平穏の中の小さな不穏みたいな。
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