忘れっぽい双子座 "正欲" 2026年2月7日

正欲
正欲
朝井リョウ
夏月の部屋に佳道が初めて入るシーンを読み終わって、一旦文庫を閉じる。もう、暫くため息しか出てこない。最初は世間をかわしているだけで、ただただ波風を立てず生き延びようとし続けていたら、あんな夜が来るなんて。 マイノリティは、社会との摩擦から自己認識を研ぎ澄ませる作業をずっと続けている。マジョリティはそれをせずとも生きていける幸運と、同時に自分は何かを知る機会に恵まれない不幸を背負っている。
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