
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年3月13日

傷はそこにある
大嶋栄子
まだ読んでる
就寝前読書
お風呂読書
Ⅲに入り、引き続き大事な話が続く。以下は第13章。
“短い期間だが女子刑務所で働く体験を通してわかったのは、刑務所の中でどのように「処遇」の充実があったとしても、それが生活と切り離された場所と時間で行われる限り、限界を抱えざるを得ないということだ。”(199頁)
“彼女たちが生活の中でぶつかる困難をないことにせずに、必要な手助けを求めてよいと感じてそれを表現するには、相手に対する信頼が前提になる。この信頼こそ、目に見えないだけでなく築くことの難しいものであり、構築するプロセスも一様ではないため言語化するのは容易ではない。しかし同時にそれなしには変化が進まないというのが現実だ。”(202頁)
とりわけ第15章。以下の文章に息を呑む。
“当時も今も、彼女たちが症状というかたちで私に突きつけているのは、「この傷と共に、私は生きなくてはいけないのか」「この傷と共に生きることができるのか」、そういう問いなのだ。”(227頁)
242頁にある宮地尚子先生の『トラウマにふれる』からの引用も、久々に出合いハッとさせられるものがあった。ここに書いてあるような話を、数ヶ月前にある方としたのだった。再読する時間があるといいのだけれど...