
伊藤裕満
@Blow_the_Night
2026年2月25日
日の名残り
カズオ・イシグロ,
土屋政雄
読み終わった
執事の主人公が、過去を振り返りながら、自分が仕えた主人がいかに品格を備えた英国を代表する紳士であったか、そして自分がいかに「偉大な」執事だったかを、あらゆる言葉で表現し続ける。
しかし次第に「おや?」という箇所が出てくる。
少しずつ言い訳じみてくる。
自分の弱さを認めることができず、絶大な信頼を寄せた主人を否定することは自分の人生の全否定に繋がるため、必死に抗おうとするが、最後には抗いきれないくなり、受け入れざるを得なくなる。
まるで、第二次大戦で日本が最後まで抵抗し、敗北を認められなかったかのように。
夕方の桟橋のシーンは本当に素晴らしかった。
