ゆる "コンビニ人間" 2026年2月27日

ゆる
ゆる
@yurumogu
2026年2月27日
コンビニ人間
コンビニ人間
村田沙耶香
実に奇妙な小説だった。面白い!に振れるでもなく、つまらない!に振れるでもなく、ちょうど中間に落ちてきた感じ。 一人称なのに物事がすべて淡々とした俯瞰で捉えられていて、なんというか、私自身を刺してくるというよりも、私の周りの世界の方をブレさせてくるような読み心地でめまいがした。読みやすい文体のはずなのに一気読みできなかったのはたぶんこの所為。そして普段私がいかにSNS人間であるかも突きつけられた。 古倉さんも白羽さんも、他人に対する働きかけには生き生きとしていて、でも内向きの意思となるとてんでダメってところがすごく人間みあるのに、作中ではそのコントラストを極限まで強めることによって異星人じみた人物描写になっているのがよかった。趣深い紙一重。あと作品全体を通して『怒り』を排除したぬるま湯構造がよかった。
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