
mo
@utakataroro
2026年2月27日
サンショウウオの四十九日
朝比奈秋
読み終わった
借りてきた
以前から時おり、二人の間に挟まっているものの薄さに怯えていた。身体の中では二人をわけている薄っぺらい何らかの隔たり。その隔たりを、血や内臓、感覚も記憶もひょいと跨いで行き来している。それだけでなく、感情さえも共有されてしまって個人的なものではなかった。そういったことを嫌というほど思い知らされ、隔たりの薄さに怖くなった。二人を隔てるこの薄いものが壊れたらどうなるのか、意識が融合してしまえばどうなるのか、そう考えると二匹のサンショウウオが頭にちらついて、どうしようもない恐怖が押し寄せた。



