
Moonflower
@Moonflower0226
2026年2月26日
大衆の反逆
オルテガ・イ・ガセット,
佐々木孝
読み終わった
イギリス人のためのエピローグ
【感想】
新訳での再読だったが、ほとんど初めて読んだかのように新鮮で驚いた。それだけ、現代にも通じるアクチュアルな内容だということだし、かつて(20年前)読んだときよりも現在の世界情勢が悪化し混迷を極めているということでもあるだろう。
原著は1930年刊だから、ファシズムの影が濃くなり、ロシアでスターリニズムが吹き荒れていたころだ。オルテガは驚くほど歴史(西欧史)を実態に即して捉えており、それゆえに辛辣な発言も現状分析も当面の課題や予測も的を射たものとなっている。
それにしても、こんなにも2026年の現況に当てはまることばかりとは、一度読んでいただけになおのこと驚いた。どこでもいいから適当に引用したくなってしまうほどに、いちいち「今の世界」に当てはまるのだ。鮮烈な自己批判の書として、今後さらに本書の輝きは増すのではないだろうか。
(ただ、最低限の世界史の知識は読むに当たって必要ではあるが)