きなこ "中高年シングル女性" 2026年2月26日

きなこ
きなこ
@kinako2025
2026年2月26日
中高年シングル女性
雑誌『世界』連載時からちょくちょく読んでいた記事が1冊の本になった。 内容が濃いが読みやすく、著者自身が「中高年シングル女性」なので、リアルな感覚で書いているなと感じた。さまざまな女性にインタビューしていて、その内容も読み応えがあった。 ただ一点を除いて。 他の部分は共感するが、その一点で信頼感が薄れるのは事実。それについてここでは触れないが。 他のインタビュー相手の言葉から、素晴らしい内容を導き出していたから特にそう思う。 80代になるまでずっとシングルで社会運動をしてきた女性が言った一言。 「ずっと活動しているのは、けっきょくは申し訳ないなと思って、次の世代に。六十年活動してきて、何これ?何やってきたんだ?と思う。もちろん法制度的に変わったところはあるけれど、本質的なところは何も変わってないものね」 昨日見た、浜野佐知監督とブレイディみかこさんのオンライン対談でも、浜野監督は同じようなことを言っていた。「こんな社会にしてしまったことが次世代の人たちに申し訳ない」と。 それは私も常々思っていたことで、だからこそまだまだあがき続けようとも思っている。 また前述の80代の女性は、自分が所属していた組織での女性の分断を経験している。女性への差別によって、当の女性たちがずたずたに分断される。それで高笑いをするのは一体誰か?私がこの本で唯一共感できなかったのは、この点に通じるのだが。 女性たちが連帯することがどれだけ大きい力になるかを見てみたいし、そんな社会を実現してみたい。 そう思わせてくれる読後感。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved