
No.310
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2024年9月16日

北越雪譜
京山人百樹,
岡田武松,
鈴木牧之
読み終わった
気象から産業、風俗、方言、奇譚に至るまで豊富に記された歴史資料がこんなにコンパクトに読めるなんてすごい
序盤から「雪降ってんの見て綺麗だねつって絵に描いたりしてるようなのは所詮雪浅い地域の奴らの娯楽、俺ら越後のモンは毎年毎年雪深すぎてなんも楽しくねンだわ」みたいなくだりがあり、またその後も度々「暖国」には想像もつかないであろうと強調する文が登場し、雪と闘う地域の苦労が偲ばれる
雪山で雪男と行商人が助け合う「異獣」の話が可愛らしくてよかった
