
ユメ
@yumeticmode
2026年2月5日
おちゃめなパティ、カレッジへ行く
ジーン・ウェブスター,
三角和代
読み終わった
感想
『おちゃめなパティ』を読んですっかりパティのことが好きになっていたので、再び彼女に会うことができて嬉しい。
前作では高校生だったパティは、今作では大学四年生となっている。カレッジの寮のルームメイトは高校でも親友だったプリシラで、二人の友情が続いており、いっそう遠慮のない関係となっていることが微笑ましかった(もうひとり高校時代の親友であったコニーが登場しないことを寂しく思っていたら、巻末の訳者あとがきによると、ウェブスターの別作品でコニーがヒロインとなっているらしい。新潮文庫からはもう1冊ウェブスターの新訳が刊行される予定があるとのことで、コニーにもまた会えたらよいなと願っている。私は、『おちゃめなパティ』最終章のコニーの「結局は、大人になるのも、おもしろいんじゃないかな」という台詞が好きなのだ)。
パティは大学生になっても変わらず陽気で悪戯好きで、一年生相手に自らのことを「なんの特技もないの。性格がよくて、美人で、元気なだけ」と紹介する台詞なんて、茶目っ気に満ちていて大好きである。
しかし、そんなパティは卒業を控えた最終章で、今後は学友たちとの自由な生活に別れを告げ、関心のない社交界入りを果たさなければならないであろうことを嘆いている。本書が執筆された当時は女性には家庭に入る以外ほとんど生き方がなかったことを考えると、切なくなる。だが、パティならきっとチャーミングさを忘れない大人になることだろう。

