彼らは読みつづけた "言葉のトランジット" 2026年2月27日

言葉のトランジット
言葉のトランジット
グレゴリー・ケズナジャット
*読書で見つけた「読書(する人)」* 《メディアの変遷によって、アイデンティティーのあり方が変わるということは今までもあった。よく言われる事例では、近世の印刷技術の普及に伴い、それまでは主として社交的な行動と見做されていた読書は徐々に一人で行われることになった。音読が中心だった読書が、閉ざされた部屋での黙読へと変化するうちに、読者と作者の関係が変わり、内面という発想が生まれたとまで言われている。作者が普段は吐露することのない思いを読者だけに打ち明けることで、徐々に近代小説、ひいては近代的自我そのものが出来上がったという。 とすると、インターネットの普及によって読書が閉ざされた部屋から出てきて、再び社交的な行動になりつつある今、近代的自我はどうなっていくのだろう。》 — グレゴリー・ケズナジャット著「読書遍歴」(『言葉のトランジット』2025年9月Kindle版、講談社)
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved