ニフラーの世話係 "エピクロスの処方箋" 2026年2月28日

エピクロスの処方箋
大好きな夏川草介さんの作品。医療が抱える課題が心温まるエピソードとともに描かれている。決して治らない病気と向き合いながら、最後まで、自分らしさを失わず、他人への心配り忘れなかった、華道の元家元の患者さん。最期はこうありたいと思える。マチ先生と、南先生、龍之介くん、秋鹿先生、中将先生、との間に交わされる優しさの応酬に心打たれる。 「医療では人は救えない。」の問いは幸せとは何か、につながる。 自分の境遇を、呪ってちゃいけないなぁと思った。自分を責めてばかりではいけないと思った。 これまで、思うようにできなかった人生だったとしても、今からでいい。今を、笑って生きよう、それは、簡単なことじゃないから、そう誓いながら前を向こう、そんな風なことを考えた作品だった。 読書メモ キーワード フルート、長五郎餅、エピクロス、泣いたり怒ったりは精神の安定を損なう、平穏な精神状態を快楽、飛良泉の父、カツ丼、 「人間の努力で変えられることなんて、わずかなことだというのが私なりの哲学なんだ。」
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