橘海月 "家族解散まで千キロメートル" 2026年2月28日

橘海月
橘海月
@amaretto319
2026年2月28日
家族解散まで千キロメートル
増築をくり返した古い民家に暮らしていた喜佐家。五人家族は兄や姉、そして末っ子である僕の結婚でそれぞれが引越し、家を解体する。それは同時に家族解散を意味するはずだった…。正月に倉庫で盗品のご神体を見つけてから、ドタバタが始まる。家族の意味、家族とは?問いかけられる物語。 あるはずのないご神体が見つかり、遠い青森まで返しに行く…。道中のドタバタはコミカルだが、家族の歴史は重く苦しいエピソードが続く。読者の誰しもがどこかツッコミたい内容も多く、長男惣太郎の「お前は何人家族だと思ってるんだ?!」の叫びは私の思いでもあった。家族に縛られる様は見てて苦しい。あすなが父親の浮気に私には関係ないと言い放つのも、周が自分の両親は家族に含めつつ、婚約者の両親は家族に含めない様も酷くグロテスクだ。 “こうあるべき“が一番理不尽に働くのは家族という形態だなと思う。
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