
なこ
@nonbibiri75
2026年2月26日
暁星
湊かなえ
感想
audible
聴き終わった
重い、暗い、つらい。
--------------------
政治家を刺殺した男性の手記と、男性と知り合いかもしれない女性作家のフィクション。2部構成で事件の背景や至った経緯が語られる形の小説です。
作中本、ネットニュース、手記、SNS、小説家の原稿…多分地の文がなく全て引用で構成されてますよね。すごい仕掛けだなと思いました。(手元に紙がないので確証が持てず…このへんがAudibleの不便さです)。
手記パート。
彼のつらい環境ややるせない思い、言い分に一理あると思いつつ独りよがりな思い込みに反発も感じ、容赦なく暗い感情を浴びさせられます。共感できてしまえば自分も闇。情状酌量の余地は感じてもやっぱ大抵の人は踏み留まる一線を越えたら駄目。そう、駄目なの(と、強く念じないと強く共感してしまいそう)。
核心ではないネタバレとして一つ言っておきたいのですが、消防署はこのくらいやるだろうなと思いましたし弁解がクズだと思いました。
フィクションパート。
前半の手記を補うような別目線。共通する言葉が散りばめられています。フィクションと言い張れば誤魔化せるという善意の前提条件を踏まえて、事実を補完する役目のように思えました。こちらのパートは宗教の恐ろしさ、宗教2世が置かれた環境の理不尽さが際立ちました。少し希望が見えたかと思えば追い詰められる、宗教団体の見えない搦手の恐ろしさよ。脱退に対してはもっと公機関に頼れなかったのかと歯痒かったです。でも本当にどうしようもなかったのかな。
半分聞いた後と全部聞いた後では全然違う事情が浮き上がります。余韻がすごく、聴き終えてあれこれ考えが広がっていきます。救いは…。
これだけ揺さぶってくるのはすごい本だな。重い、暗い、つらいで、もう読みたくはないですけど🤫
家族への推薦度★☆☆☆☆
(推薦はできないけど道連れにしたい…🙄)
余談ですが。
聴こうと思ったきっかけは本屋大賞ノミネートです。でもXの読書垢やReads見てると「イン・ザ・メガチャーチ」が強い気がしますね。







