
core_
@core_
2025年3月14日

かつて読んだ
編み物はいい…針と糸はいつもただそこにあって、渾身の1着を完成させるべく寝食忘れてもりもり編むときもあれば、気が向かなかったらしばらくまったく編まないときもある。編みかけを半年とか1年ぐらい平気で放置するときだってある。
まぁ、それでもいいかなと思えるのは、「編むとき•編む自分」には、いつでも好きなときに戻ってこられるからだと思う。表編み、裏編み、かぎ針編み、作り目、止め、とじはぎ…何千、何万と繰り返した操作が、私の手にはしっかりと染み付いている。編み物がある限り、私は夢中になれる。それだけでなんだか大丈夫な気がする。
編み物を生業としてきた三國さんの文章も、編み物みたいに「大丈夫、いつでもここに戻っておいで」と言ってくれているような気がする。