
碧の書架
@Vimy
2025年3月31日

11文字の檻
青崎有吾
買った
読み終わった
読了!面白かった〜こんなに詰め込んじゃっていいの?って思う贅沢な短編集。
青崎さんは人物の造形がいいですね。魅力的。もちろんストーリーも素敵で、私の感覚では透明感がありますね。分かりやすく善い人の明るい話、ではなく、壊れそうで破滅的なキラキラした結晶みたいです。
中でも巻末を飾る3話、「クレープまでは終わらせない」、「恋澤姉妹」、「11文字の檻」がお気に入りです。ここは一気読みでしたw
特に恋澤姉妹!こりゃあこの作品が掲載されている「彼女。百合小説アンソロジー」がすごい訳ですよ、この1話ですごいんですもん。純粋さの透明感がありながらも、ノイズのように塵や砂埃を感じるお話でした。西部劇っぽさも感じます、次々決闘して淡々とどちらかが倒れて行く所がw
爽快感さえある納得のエンドはメリバに分類されるんだろうか…好みが分かれそうですが、私はとても好きです。

