11文字の檻

21件の記録
- 橋本吉央@yoshichiha2025年7月8日買ったポッドキャストで小川哲さんと逢坂冬馬さんがおすすめしていたので買った! 仕事復帰してなんとなく時間のゆとりがないぞ〜〜〜 新しい生活リズムに慣れなければ!
- 紅茶うさぎ@tea_rabbit32025年6月13日読んでる『恋澤姉妹』読了。 あのね、何が凄いって、読み進める毎に恋澤姉妹について知りたくて仕方なくなるんですよ。わざと途中で読むの止めてみて欲しいくらい。 電車の中で毎日ちょっとずつ何日もかけて読んだんだけど、姉妹と対面した時、本当に、めちゃくちゃ興奮した。 最後は、何だ現実はこんなもんかってなれて、最高のジェットコースター体験が味わえる。 ちょっとだけ奇跡を期待したんだけど、まあそんな奇跡は起きなかった。芹的にはハッピーなんだろうけども。アニメで観てみたい作品。
- 紅茶うさぎ@tea_rabbit32025年6月12日読んでる4作読了。 『前髪は空を向いている』 二次創作と言われたら、なるほど、と思った。 原作を知らなくても楽しめるけど、原作を知ってる方が当然解像度は高くなるので、知ってた方がお得。 特別何かが起こる訳ではない日常、だけどそんな日常の中の、ほんの些細な事が、実は自分にとっては重大なんだっていう、そういう"普通の時間"を感じられる作品だった。 『your name』 噤ヶ森と同様、凄く単純なんだけど、確かに〜となる。ショートショートは作者の癖とかが如実に現れると思っているので、これが好きな人は、作者の他の作品も好きな筈。 『飽くまで』 こういう人居そうってなるし、まあコイツならこうなるわなって、納得してしまう作品だった。 『クレープまでは終わらせない』 イラストの為の小説、と思うと納得。イラストがあってこそ輝く作品だと感じる。 それにしても、どの作品もキャラクターが濃い。そこにオタク的要素を感じるのは、巻末コメントからして間違いではないのだろうと思う。 私は割と好きな価値観である。
- 紅茶うさぎ@tea_rabbit32025年5月29日読んでる『噤ヶ森の硝子屋敷』読了。 『加速していく』からの温度差にやられた。 脳内再生をドラマ想定で読み進めていたのに、仲介屋が出てきたところで急にアニメになった(世界観の説明がしっかりしているので、ドラマでも全く問題はなかったのだけど)。 硝子屋敷だから、収斂火災を疑ったんだけど、全然違った。もっと単純なトリックだったので、確かに〜となった。 作者の中で探偵が主役の長編構想があるんだろうなと思ったらその通りだったので、刊行された際は読んでみたい。
- 紅茶うさぎ@tea_rabbit32025年5月26日読み始めた『加速していく』読了 電車の中で読んだ。 当時は関東に住んでいたが、ニュースで見て酷くショックを受けた事を覚えている。 後に関西で仕事するようになった為、作中出てくる場所もよく知っている。 覚えているけど、知っているけど、それでもやはり薄れていく。新鮮味はなくなって、忘れていく。 だから記録する、というのは、私の中でとてもしっくり来る表現だった。
- 碧の書架@Vimy2025年3月31日買った読み終わった読了!面白かった〜こんなに詰め込んじゃっていいの?って思う贅沢な短編集。 青崎さんは人物の造形がいいですね。魅力的。もちろんストーリーも素敵で、私の感覚では透明感がありますね。分かりやすく善い人の明るい話、ではなく、壊れそうで破滅的なキラキラした結晶みたいです。 中でも巻末を飾る3話、「クレープまでは終わらせない」、「恋澤姉妹」、「11文字の檻」がお気に入りです。ここは一気読みでしたw 特に恋澤姉妹!こりゃあこの作品が掲載されている「彼女。百合小説アンソロジー」がすごい訳ですよ、この1話ですごいんですもん。純粋さの透明感がありながらも、ノイズのように塵や砂埃を感じるお話でした。西部劇っぽさも感じます、次々決闘して淡々とどちらかが倒れて行く所がw 爽快感さえある納得のエンドはメリバに分類されるんだろうか…好みが分かれそうですが、私はとても好きです。
- のーとみ@notomi2025年3月14日かつて読んだ青崎有吾「11文字の檻 青崎有吾短編集成」読んだ。青崎有吾による、現在単行本未収録のミステリ短編のほとんどを集めたノンシリーズの短編集。東京創元社以外の雑誌やアンソロジーに収録されてたモノも集められてる中、FGOのアンソロジー収録の「暗黒犯罪天楼マンハッタン」が未収録なのは残念だけど、まあ持ってるからいいやw しかしFGOは色々権利関係が難しいっぽい。 で、収録されてるのはショートショートが3編、いわゆる短編が3編、長めの短編が1つに、書き下ろしの短めの中編が1編の計8編、全部傑作。しかも方向性は全部バラバラ。「噤ケ森の硝子屋敷」のような純然たる本格ミステリもあれば、「前髪は空を向いている」のような日常系ミステリの手法で書いた青春小説もあって、「クレープまでは終わらせない」のようなSFもあるし、「加速してゆく」のような実際の事件を下敷きにしたミステリもある。で、全部面白い。アイディア以前に、文章がほんと良いのだ。これだけリーダビリティの高さと個性を両立させることができる作家は珍しいと思う。 その読みやすくも端正な文章で書かれた百合小説にして、ハードボイルドであり、ミステリであり、アクション小説でもある大傑作「恋澤姉妹」が読めるだけでも、この本は買いだと思う。自分たちに少しでも関わろうとする者は全員殺してきた二人の少女と、彼女たちを探す殺し屋の少女の物語。謎と恋愛が見事に融合して、新しい時代のシスターフッド・ハードボイルドが出来上がってる名品。ああ、これ1時間くらいで実写化しないかなあ。浜辺美波×森川葵と西野七瀬×広瀬すずでどうだw 更に書き下ろしの「11文字の檻」がまた上手い。パスワード当てと監獄モノを合体させた、法月綸太郎風味の、変格本格ミステリ。文字と小説とゲームについての考察自体がミステリになったような、ある意味実験作だけど、青崎有吾の文章で書かれると、妙なリアリティが生まれるから面白い。ものすごく変な小説なのに、とても普通に読めてしまう。「刑務所のリタ・ヘイワース」というか「ショーシャンクの空に」以上の爽快感は、これが脱獄小説じゃないからだろうな。 ということで、とにかく読むといいよ。真っ当で読みやすくて、でも明らかに変という離れ業がいっぱい楽しめるから。