
あめ
@rain33
2024年11月15日
かつて読んだ
以前読んだものの感想。
トラウマの臨床研究をしている先生が、心の傷つきについて、やさしく包括的に書いた本。
1章を読んでるときはこれ現実的なアプローチまでいかないやつかなあ〜と思ってたらどんどんギアを上げてきて、これ全部書いてあるじゃん……!になりました。これに全部書いてある。
なのに簡潔にまとめられていて無駄がなくスルッと読めてしまうので、叡智をポロポロ取りこぼしてるだろうなあとは思うのでまた何度も読み返したい。
メンタルに問題を抱えている人向けかと思い読み始めたんだけど、読めば読むほど、人類みなに向けて平易に広くあたたかい視点で書かれているのでこれみんな読んだほうがいいよ。
これがkindleで500円なのはちょっとおかしい。ほとぼりがさめたら、現代文の教科書とか大学入試や模試で学生さんたちも読めばいいのにと思ってしまう。
人間は皆傷つき、傷つけるので、それから逃れることはできないので、傷つくことや傷つけることにいかに向き合っていくか、という内容。
当たり前だけどケーススタディの返答がうますぎる。トラウマの臨床研究の先生、悩み相談の回答が上手い(当然)。
今日から一生使える具体的なテクニックも幾つかあってよかった。内容は皆さん是非500円で手に入れてください。
『とまどいながらそばに寄り添い続けることには、計り知れない価値があることを忘れないでほしい』
この一文に心の底から共感というか、当たり前のことなのに見えていなかったことを言語化してもらった感覚があって、ぐっときた。
わたしも寄り添われたことがあり、寄り添ったことがあるけれど、寄り添われたことがどれだけ今日のわたしに自信をくれているか、寄り添ったことがどれだけわたしに貴重な経験をもたらしたか、それがわたしの全てなんじゃないかと思うことさえある。
人は傷つき傷つけ合う生き物であるという側面が、人間により素晴らしさをもたらしているということを、こういう研究をしている先生だからこそ誰よりも強く信じているんだろうなあと思った。