
らこ
@rakosuki
2026年2月28日
短くて恐ろしいフィルの時代
ジョージ・ソーンダーズ,
岸本佐知子
読み終わった
海外文学
昨今の政治情勢がこの作品と酷似していないか?とSNSで話題になっており、興味を惹かれて手に取った作品。20年前に書かれたとは思えないほどリアルに感じられる風刺的寓話だった。
登場人物がヒトではなく体が植物や機械の部品でできている生き物だったり、一度に1人しか住めないほど小さい国とその隣の大きな国が舞台だったりと、シュールな設定。しかし、1人の独裁者が小国を搾取・侵略していく過程は、まさに今も昔も世界で起きている現実そのもの。
ユーモア溢れる描写にクスッとなるところもあるが、全体的に恐ろしさが勝る内容だ。
作者が完成させるのに6年を要したというのも納得の、細部まで技巧が凝らされた物語だった。
ところどころ原文はどんな表現なんだろう?と思う部分があったので、英語でもいつか読んでみたい。







